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つくしメキシコ遠征レポート


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▼2月4日よりメキシコ入りを果たしたつくし。
翌5日はテレビ、雑誌、新聞など現地メディアからの取材ラッシュ。あまりのメディアの多さにつくしの注目度の高さを感じさせた。


▼2月6日になると、各新聞にてつくしの記事が大きく紙面をにぎわせる。さらにこの日は日本に続き、ネグロカサスのルチャ指導をアレナメヒコのリングで受けた。
また、つくしの来訪を聞き、ミスティクが宿先を訪れる一幕も。
「日本で会いましょう」というミスティクの問いかけに「もちろん! ぜひ日本でタッグを組みたい!」とつくしも即答した。

■2月7日(現地時間) メキシコ・アレナメヒコ金曜定期戦
▽6人タッグマッチ
マルセラ&つくし&プリンセサスヘイ(2-1)ダリス&メタリカ&レイナ・イシス

つくしのCMLL遠征第1戦はルチャの聖地・アレナメヒコでも、もっとも注目の集まる金曜定期戦。パートナーにはCMLL世界女子王者のマルセラ、相手にはCMLL日本女子王者のダリス、ナショナル王者のメタリカと、トップ選手たちが顔をそろえる中で、つくしが直伝ラマヒストラルでダリスから決勝のフォールを奪った。つくしはメキシコ入り以来、TV出演や雑誌の表紙を飾り、新聞にも大きく取り上げられ、日本における対マルセラやダリス&ハロチータとの戦いもメキシコに報道されており、とても注目度の高いデビュー戦に、最高の結果で応えた。

▼2月9日 メキシコ・ヌエボレオン州アポダカ・テラサ・エルマ<ERLL>
▽タッグマッチ時間無制限3本勝負
ダリス&ツナミ(2-1)つくし&レイディ・プーマ

つくしのメキシコ遠征で、唯一の他団体試合が組まれた。メキシコの北部モンテレーを拠点とするERLLへ。つくしは因縁のダリスとタッグにて激突。1本目、ツナミからギブアップを奪って勢いに乗ったつくしだが、2本目、3本目とダリスの反則交じりの狂暴ファイトに苦戦し、最後は1対2での惜敗となった。



▼つくしのメキシコ2週目は、モンテレイ大会を終え飛行機でメキシコシティへ戻った2月10日から行動開始。
この日はレイ・ブカネロの経営するレイ・ブカネロ・アリーナにて生徒に交じってのルチャ練習。ブカネロからルチャのムーブを何パターンも教わった。

▼2月11日 CMLL・メキシコ・アレナグアダラハラ火曜定期戦
▽タッグマッチ時間無制限3本勝負
つくし&サネリイ&アビスパドラダ(2-1)ラ・コマンダンテ&メタリカ&ティファニー

つくしのCMLL第2戦(メキシコ第3戦目)はサネリイ&ドラダとの新世代タッグ。つくしは日の丸国旗とベルトを手にリングイン。1本目からルチャのムーブを次々と披露し、観客からの大声援を浴びる。最後はサネリイがメタリカをとらえている間につくしがティファニーをエビ固め、ドラダもコマンダンテをエビ固めにとらえてまずは1本先取。2本目はルーダ軍がテクニカの3人を仕留めて1対1のイーブンに。 3本目は、6人が入り乱れ、コーナーでの攻防が続く中、つつくしがミサイルキックでチャンスを掴むと、直伝式のラ・マヒストラルが飛び出し、決勝フォールをつくしが奪い取った。

CMLLでのデビュー2連勝は2009年の栗原あゆみからはじまった日本人女子選手のCMLL遠征の中でもちょっと記憶にない画期的な出来事。はネグロ・カサス直伝のマヒストラルに、より精度を磨き、ナショナル王者のメタリカをフォールするという金星を残した。



▼2月13日 マルセラとの練習を所望していたつくしは、ルチャジム名門のシュー・エル・ゲレーロジムにて実現。プロフェソール(先生)として、エル・パンテーラも指導に当たり、教室に参加した選手とともに技術を学ぶ。マルセラとはコンビを組む形で技術を教わりルチャの奥深さを感じた。



■2月14日(現地時間) メキシコ・アレナメヒコ金曜定期戦
▽タッグマッチ時間無制限3本勝負
マルセラ&プリンセサスヘイ&つくし(2-1)ダリス&アマポーラ&レイナイシス

つくしのCMLLツアー最終日。先週同様、マルセラ&スヘイとのテクニカ最強コンビとのタッグで、ダリスらルーダ陣と対抗することとなった。この日、アレナメヒコ周辺で大きなデモが発生。周辺は交通封鎖がいくつも起きたため、つくしは大雨の中、地下鉄に乗ってなんとかアレナメヒコへたどり着いた。
その疲れを見せることも無く、日の丸国旗を持って入場すると、アレナメヒコが大歓声に包まれる。一週間前とは観客の反応が違う。
特にこの日のアレナメヒコは超満員。つくしへの大歓声は、この遠征での充実ぶりを示した。

つくしはダリスとの絡みでスタート。ジャベでダリスを翻弄するも、グラウンドでダリスの腕を取るが、そのまま持ち上げられるパワーを見せつけられる。しかし動じることなく、腕を離さず回転し、再び締め上げる。コーナーに追い込んだダリスへセカンドのコーナーからバックサイドのキックを数発叩き込んだつくしは、ダリスの肩口に飛び乗ると、そのままミステリオラナに捕らえるなどルチャの動きを完璧に見せていく。1本目にはハルカゼをメキシコで初披露、2本目は直伝ラ・マヒストラルで奪取するなど活躍し、試合は1対1のイーブン。
3本目、マルセラがダリスを場外へ追いやると、つくしが場外プランチャを敢行。しかしダリスにキャッチされ、ダリスはそのままバックブリーカーを連発。つくしが悶絶している間にアマポーラがマルセラ、イシスがスヘイをそれぞれフォールし、ルーダ軍の勝利となった。

試合後のつくしは下記のコメント。
「アレナメヒコのお客さんにつくしというレスラーを印象づけることはできたんじゃないかなとこの2週間で思いました。いまはホッとしているけど、もっとメキシコにいたいなって思いました。それくらい楽しかったし、プロレス人生の中で本当に幸せに思える時間でした。
(ダリスはCMLL日本女子王座を保持しているが)興味は大いにあります。今度ダリスが日本に来るときに、私が取って、そのベルトを巻いて、必ずまたメキシコに来たいですね」
すべてのツアーを終えたつくしは、大きな爪痕を残し観客からも受け入れられた。

オフにはティオティワカン登頂や、ソカロ広場、革命記念塔といったメキシコの観光スポットにも積極的に訪れメキシコを満喫した。