月〜

試合結果

アイスリボン成増アクトホール大会

2023年09月17日 開始時間 12時00分〜 / 開場時刻 11時30分



アイスリボン成増アクトホール大会
2023年9月17日(日)成増アクトホール
11時30分開場/12時00分開始
観衆:145人

◆第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
○咲蘭(6分16秒 ♡さらんらっぷ♡)しのせ愛梨紗×

◆第2試合 シングルマッチ10分勝負
○海乃月雫(2-0)南ゆうき×
○海乃(5分31秒 回転エビ固め)南×
○海乃(9分10秒 変形フェイスロックからのギブアップ)南×
※規定時間内により、多くのフォールまたはギブアップを取った方が勝ちとなる特別ルール

◆第3試合 シングルマッチ15分1本勝負
○トトロさつき(8分19秒 体固め)藤滝明日香×
※セカンドロープからのセントーン

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
ダーク・シルエタ&○AKARI(10分57秒 体固め)ベイビー·アリソン×&YuuRI
※ダイヤモンド•ボム

◆第5試合 タッグマッチ20分1本勝負
神姫楽ミサ&×HisokA(12分36秒 エビ固め)清水ひかり&松下楓歩○
※ファルコンアロー

◆第6試合 タッグマッチ30分1本勝負
○星いぶき&星ハム子(4分56秒 レフェリーストップ)みなみ飛香×&真琴
※みなみ飛香が場外プランチャを放った際、着地に失敗し左腕を負傷。試合続行不可能に。

■ICERIBBON LIVE plus(全試合配信)
https://iceribbonlive.ctpfs.jp/movie
※過去のICERIBBON LIVEでの配信アーカイブが月額1,000円(税込)で見放題!!


【入場式】


入場式で挨拶を行ったのは、この日がデビュー2戦目となる『THE CHALLENGER』の南ゆうき。「先日の後楽園大会でデビューさせていただきました南ゆうきです。今日は第2戦目ということで海乃さんとシングルで試合をさせていただきます。海乃さんは後輩思いの先輩なんですけど、怒るとちょっと、とても怖いのを知っています。でも経験こそない私ですが、勝負に絶対はないと思うので、勝ちにいこうと思います!」と海乃戦への意気込みを語り、成増大会の開戦を宣言した。


◆第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
○咲蘭(6分16秒 ♡さらんらっぷ♡)しのせ愛梨紗×



8月26日後楽園ホール大会ではイリミネーションタッグ戦ながら咲蘭からデビュー後初めてのフォール勝ちをモノにしたしのせ。プロレスラーとしては咲蘭が1年先輩ではあるが、ほぼ1年間欠場していたしのせにとっては咲蘭を超えることが当面の目標でもある。前日の道場マッチのメインで行われたタッグマッチでも最後は2人の攻防となり、しのせが楓歩のアシストを受けながら、咲蘭から2度目のフォールを奪取。しのせにとって、自力フォールを奪っての初勝利を飾る結果となった。試合後、泣きながら喜びを語ったしのせだが、その姿に苛立ちを隠せなかった咲蘭はこの日のシングルマッチに向けて握手を求めてきたしのせを足蹴にしリベンジを誓った。その言動通り、いきなり仕掛けていったのは咲蘭。握手すると見せかけてのスクールボーイでの秒殺を狙いに出た。カウント2で返したしのせに低空ドロップキックを放った咲蘭はコーナーにしのせを詰めると、腹に爪を立て、さらに張り手を叩き込む。続けて低空ドロップキック2連発からカバーに入った咲蘭だが、カウントは2。しのせをロープにはりつけての顔面踏みつけから鼻フックで揺さぶる咲蘭。さらにはりつけドロップキックをヒットさせカバーもカウント2。起き上がったしのせにドロップキックを放った咲蘭だが、これを払い落としたしのせはキャメルクラッチからお返しの鼻フック。



ブレイクで向かい合ったところで咲蘭がつま先を踏みまくり、しのせのエルボーをかわすとデコピンからの丸め込みもカウント2。続けて咲蘭がおんぶスリーパー。しのいだしのせがエルボーで反撃。咲蘭も打ち返し激しいエルボーの打ち合いへ。しのせがカウンターのタックルから低空ドロップキックでカバーもカウント2。しのせが串刺しボディアタック、さらにタックル4連発からカバーもカウント2。コーナーからしのせがクロスボディもかわした咲蘭がフットスタンプからカバーもカウント2。丸め込みの応酬からしのせがエルボーの連打に出るが、これをかわした咲蘭はしのせのバックに回り込むと♡さらんらっぷ♡で一気にカウント3を奪取。



しのせにリベンジを果たした。試合後も収まらないのはしのせ。咲蘭に襲い掛かり、セコンド、レフェリーに止められるも、2人のライバル抗争はさらに激化しそうだ。


◆第2試合 シングルマッチ10分勝負
○海乃月雫(2-0)南ゆうき×
○海乃(5分31秒 回転エビ固め)南×
○海乃(9分10秒 変形フェイスロックからのギブアップ)南×
※規定時間内により、多くのフォールまたはギブアップを取った方が勝ちとなる特別ルール



前日の道場マッチでの藤滝に続き、海乃との10分勝負に挑んだ南。8月26日後楽園ホール大会ではイリミネーションマッチに出場し、決勝のフォールを奪っている南だが、リングで戦った時間はわずかであり、その実力はまだまだ未知数。海乃の正面に立った南は右手を高々と上げて「来い!」と海乃を挑発も、腕を組みにいくとみせて、南に張り手を見舞った海乃は、南の腕を絞め上げる。必死に切り返す南だが、すぐに海乃に返されてしまう。さらにグランドに持ち込んだ海乃。なんとかロープに逃れた南はロックアップから海乃の腕を取りに行くがまたもあっという間に切り返されてしまう。なんとかバックに回って海乃の腕を取り、アームホイップで投げた南は思わずガッツポーズでアピールも、そこに海乃のストンピングが飛ぶ。さらにコーナーポストに南の頭を何度も叩きつけた海乃は対角コーナーに南をひきずっていくと自らコーナーに上がって南の顔面を絞め上げる。ブレイク後、スクールボーイの形で海乃を倒した南はロープ際に海乃を引き込むと「反撃開始―っ!」と片手を挙げながらストンピングを連打。しかし当たりが浅く、またも海乃に切り返されると強烈な顔面ウォッシュの連打を浴びてしまう。コーナーに海乃を詰めた南は海乃を投げ飛ばすとグラビアポーズでカバーも海乃が反転してのエビ固めで南からカウント3を奪取し、1ポイントを先取。



南は完全に隙を衝かれた形だ。必死にエルボーを連打する南。胸を張って受けて立った海乃は南の動きが止まるとお返しのエルボーで吹っ飛ばす。さらに両手を後ろで組んで南に「打ってこい!」と挑発。起き上がった南がエルボー連打から海乃をコーナーに振っての串刺しニー、さらにドロップキック6連発でカバーもカウントは2。起き上がった海乃の両手を掴んで投げ飛ばしてのカバーもカウント2。続けてエルボーからのボディスラムでカバーもカウント2。コーナーに上がった南。ミサイルキックを狙い、一度は失敗するも、すぐに2度目にトライしミサイルキックをヒットさせカバーもカウント2。「ジャーマンいくぞ!」とアピールして海乃のバックに回った南だが、持ち上げるタイミングで海乃の肘を浴び、そのままグランドで引き込まれる。海乃がフェースロックで一気に絞め上げて南がタップ。海乃が2ポイント目を奪った。残り時間がわずかとなり、南はエルボー連打へ。海乃のエルボーを浴びながらも、ドロップキックを決めカバーに入るもカウント2。続けてドロップキックからカバーに入ったところで10分終了となった。



試合は2-0で海乃が完勝も、決して器用ではないものの、10分間、ボコボコにされながらも、折れることなく戦い抜いた南の気持ちの強さは評価できた。


◆第3試合 シングルマッチ15分1本勝負
○トトロさつき(8分16秒 体固め)藤滝明日香×
※セカンドロープからのセントーン



前日の道場マッチに続き、藤滝が連続参戦。デビュー戦でも対戦し激しいタックルのぶつかり合いを展開したトトロとのシングル戦に挑んだ。ロックアップし、トトロがロープ際に押されそうになるも、タイミングをみて切り返し、逆に藤滝をロープに詰める。激しいエルボー合戦からトトロが「次は相撲で勝負や!」と藤滝にアピール。「プロレスですよね?」と戸惑う藤滝に「このリング上では何をやってもすべてプロレスなんやで!」とトトロ。この言葉に藤滝も「やります!」と応え、相撲の仕切りから藤滝が突進。これをがっちりと受け止めたトトロ。差し合いからトトロが藤滝を豪快に投げ飛ばし、相撲対決に勝利。



勝利をアピールして賞金を受け取るポーズをみせるトトロに、藤滝がストンピングで襲い掛かる。そしてタックル合戦へ。打ち勝ったのはトトロ。藤滝を引き起こしてコーナーに振っての串刺しラリアットでカバーもカウント2。ボディスラムを狙う藤滝だが、トトロがこらえ、逆に藤滝をボディスラムに決めてカバーもカウント2。藤滝が串刺しボディアタック、そして串刺しタックルを決め、トトロをファイヤーマンズキャリーで抱え上げようとするが、これはトトロがこらえる。エルボー連打に出た藤滝。途中から両手を後ろに組んで受けて立ったトトロはエルボーを叩き込むが、こらえた藤滝がタックルからボディプレス。カバーもカウント2。再度、ファイヤーマンズキャリーにトライする藤滝だが、バランスが崩れトトロを落としてしまう。起き上がったトトロは藤滝に飛び込みラリアットを叩き込み、さらに藤滝をロープに振り渾身のラリアット。カバーも藤滝がなんとかカウント2で返す。グロッキー状態の藤滝をコーナー近くにボディスラムで投げたトトロがコーナー2段目からのセントーンを決め、カウント3を奪った。




◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
ダーク・シルエタ&○AKARI(10分57秒 体固め)ベイビー·アリソン×&YuuRI
※ダイヤモンド•ボム



アイスリボン所属選手は入っていないものの、国際色豊かなタッグマッチが実現した。試合はシルエタvsYuuRIでスタート。ロックアップからシルエタがグランドに持ち込めば、しのいだYuuRIが低空ドロップキックで応戦し、AKARIvsアリソンへ。アリソンがいきなりボディシザースドロップでカバーもカウント2。続けてスライディングのビックブーツからカバーもカウント2。代わったYuuRIがタックルからブレーンバスターを狙うが、こらえたAKARIがソバット。バックに回ったYuuRIがAKARIに後ろからローキックを入れ尻もちをつかせるとサッカーキック3連発から側頭部への低空ドロップキック。619のすかし合いからYuuRIが河津落とし、飛び込みサッカーキックでカバーもカウント2。コーナーにAKARIを振るも、飛び込みをAKARIが蹴りの連打で応戦。トーキックからカバーもカウント2。AKARIがブレーンバスターからカバーもカウント2。代わったシルエタが膝蹴り、サイドキックからカバーもカウント2。バックに回ったシルエタ。YuuRIがカサドーラもカウント2。シルエタがDDTからカバーもカウント2。YuuRIがランニングネックブリーカー、後頭部への低空ドロップキックでカバーもカウント2。バックの取り合いからYuuRIがローキック、サイドキック、延髄ハイキックからカバーもカウント2。代わったアリソンがスピアーでカバーもカウント2。



アリソンが鎌固めもAKARIがカット。AKARIがアリソンをロープ際に持ち込み、シルエタがコーナーからのミサイルキックを決め、さらにアリソンをロープ際に追い込んでのチョップ連打、コーナーに振ってのロープを使ったバッククラッカー、串刺し低空ドロップキックでカバーもカウント2。代わったAKARIがハイアングルキックでカバーもカウント2。エルボーの打ち合いからアリソンがスリングブレイドでカバーもカウント2。ロープに飛んだアリソンだがAKARIがカニばさみから、シルエタがドロップキック、AKARIが619からノーザンライト・スープレックスでホールドも、ここで客席にいたアリソンの知り合いの男がリングに乱入しカットに入る。シルエタにエルボーを打ち込み、さらにアリソンと2人でAKARIにダブルスピアー。シルエタがドロップキックで乱入男を場外に吹っ飛ばすも、コーナーからYuuRIがシルエタにミサイルキック。AKARIのラリアットをブリッジでかわし、下からAKARIの顔面に蹴りを入れたアリソン。AKARIをバックドロップ・ホールドもカウント2。AKARIにストンピングを連発し、ロープに飛ぶもAKARIがカウンターの飛び込みラリアット。カバーもカウント2。AKARIがアリソンを引き起こしてダイヤモンドボムを決め、カウント3を奪取。




◆第5試合 タッグマッチ20分1本勝負
神姫楽ミサ&×HisokA(12分36秒 エビ固め)清水ひかり&松下楓歩○
※ファルコンアロー



リボンタッグ挑戦を視野に入れているひかり&楓歩のひーかほがリボンタッグ王者の神姫楽と対戦した。ゴングと同時に相手コーナーに奇襲を掛けたひーかほは標的の神姫楽をコーナーに振り串刺し連係からダブルエルボーを決め、楓歩が神姫楽を引き起こすが、神姫楽は楓歩をボディスラムで叩きつけ雄たけびを上げる。代わったHisokAがミドルキックを入れるも楓歩がボディスラムでひかりに交代。ひかりもボディスラム1発で楓歩に代わり、楓歩が続けてボディスラム、代わったひかりがボディスラム。カバーもカウント2。ひかりがサッカーキックでカバーもカウント2。エルボーで反撃するHisokAだが、エルボーの倍返しを浴び、さらにPKF、ダイビングヒップドロップでひかりがカバーもカウント2。HisokAがアームホイップからアームバー。ひかりがしのぐと、低空ドロップキック2連発を決め神姫楽に交代。神姫楽がタックルを決め、入ってきた楓歩をひかりの上にボディスラムで叩きつける。



さらに2人まとめて正面ドロップキックで吹っ飛ばすと、ひかりに串刺しラリアット。タックル、エルボードロップからセントーンを狙うが、これはひかりがかわす。ひかりがサッカーキック、PKからブレーンバスター狙いも神姫楽がこらえる。ひかりがクロスボディも神姫楽がキャッチしバックブリーカーで足の上に叩き落す。神姫楽がセントーンからカバーもカウント2。ロープに飛んだ神姫楽にひかりがカウンターの稲妻レッグラリアット。カバーもカウント2。代わった楓歩がドロップキック3連発からカバーもカウント2。神姫楽がタックル3連発からボディシザース。さらにグランドでのミサロックへ。HisokAがひかりに脇固めを決めカット。楓歩の髪を掴みブレイクとなった神姫楽がラリアットからカバーもカウント2。神姫楽がミサボムを狙うがこらえた楓歩が着地。神姫楽が低空ブレーンバスターからロープに飛ぶも楓歩がアームホイップ。ひかりが入り、ダブルドロップキック。代わったHisokAがコーナーから2人まとめてダイビングクロスボディ。楓歩をカバーもカウント2。HisokAが脇固めからアームバー。



ロープに逃れた楓歩がボディスラムからカバーもカウント2。エルボーの打ち合いからロープに飛んだ楓歩に神姫楽がニーを入れ、HisokAがダブルハンマーでカバーもカウント2。楓歩がSTO、飛び込みサッカーキックでカバーもカウント2。HisokAが首固めもカウント2。HisokAが逆さ押さえ込みを狙うがこらえた楓歩がロープに飛ぶ。神姫楽がカウンターのタックル。HisokAがスクールボーイもカウント2。楓歩が延髄ハイキックからブレーンバスターを狙うが、こらえたHisokAが脇固め。さらにアームバー。ひかりがカットに入り、神姫楽もリングイン。ひかりが神姫楽、楓歩がHisokAを捉え、キューティースペシャルと変形ブロックバスターが同時に決まる。楓歩がブレーンバスターからカバーもカウント2。楓歩が振り子式サイドバスターでカバーもカウント2。カットに入った神姫楽にひーかほがダブルトラースキック。残ったHisokAに楓歩がファルコンアローを決め、カウント3を奪った。



試合後にマイクを最初に掴んだのはフォール勝ちを飾った楓歩。「神姫楽ミサ、稲葉姉妹とリボンタッグ選手権やるみたいじゃないですか。私は、アイスリボンに参戦したことのない選手がアイスリボンのベルトを懸けてJTOのリングで戦う…これって望んでいる人はいないんじゃないかなと思うわけですよ。」と神姫楽に言葉を投げた。神姫楽も即座に「わかっているよ。私も稲葉姉妹が挑戦してくるけど、稲葉姉妹はこのベルトに対して、アイスリボンに対してなんも思ってないと思うよ。だから絶対、9月26日、王子ベースメントモンスターでのリボンタッグを懸けての試合、絶対に『1111』が圧勝してみせるから。それは今ここでひーかほとお客さんに誓います。」と返した。楓歩は「では、その9月26日の勝者にひーかほ、挑戦します。9月26日のあと、10月9日の横浜リボン、ひかりさんスケジュール空いてますよね?そして今、ドイツに行っているあなたのパートナーも帰ってくるんじゃないですか。10月9日横浜リボン、いかがでしょうか?」とタイトル戦を要求も「9日、私のほうがスケジュールが厳しく、大変申し訳ないんですけど…。」と神姫楽。楓歩は「じゃあ、稲葉姉妹に9月26日に勝ってもらって…。」と切り返すが、神姫楽は「それはない!絶対に防衛するから、その次の…10月22日の大阪でどうですか?」と代わりの日程を打診。



ひかりが「出るよ、もちろん…出れるんだけど、12時からじゃないですか、アイスリボン。1時半から岡山であるWAVEさんにも出る。決してダブルブッキングではない。両方出る。ただ、私は岡山に何もなしで行くことはできないので、そのベルトを獲って岡山に向かう。だからお願いがある。早めに試合を組んでほしい。」と条件を提示。神姫楽は「試合順ってことですか?全然いいよ!試合順なんて何試合目でもいいよ。なんなら第1試合でも全然いいですよ!」と返した。「ありがてえ。3分で獲って帰るわ。」とひかり。神姫楽が「『1111』が圧勝して3分で終わらせてやるよ!」と返すと、ひかりは「正直、お前らが(リボンタッグのベルト)巻いて、なんも光らなくなった。」と神姫楽の目の前に歩み寄る。神姫楽も「いや、めっちゃ光っている!」と切り返す。「まあ、それに挑戦してくるヤツがいるってことは、お前らになんか光を感じて挑戦してくるんだと思うけど、アイスリボンにはそういうヤツがいなかったんだよ。この団体のヤツにはそういうヤツがいなかったんだよ。だからひーかほが巻いて、この団体のやつらが挑戦したいって思えるようなチャンピオンになってやる!」とひかり。「まだまだ『1111』がずっとずっとこのベルト防衛していくから!10月22日、楽しみにしてろよ!」と神姫楽。「おお、3分だけ楽しめ。」とひかりは捨て台詞を残して楓歩と共に先に花道から引き揚げて行った。


◆第6試合 タッグマッチ30分1本勝負
○星いぶき&星ハム子(4分56秒 レフェリーストップ)みなみ飛香×&真琴
※みなみ飛香が場外プランチャを放った際、着地に失敗し左腕を負傷。試合続行不可能に。



ICE×∞王者のいぶきがアイスの最年長&母親のハム子との親子スターを結成。アイスOBの飛香&真琴と対戦した。アイスリボンの歴史を作ってきたベテラン勢に囲まれる中、「新しいアイスリボンを見せる!」と蒲田大会で宣言したいぶきがどのような戦いを見せるか?さらに前タッグ王者のむこまこ対決も見られる注目の一戦。試合はハム子vs真琴でスタート。ロックアップから真琴がいきなりセクシーポーズを決めれば、「私より先にやるな!」とハム子が襲い掛かり、そのまま強引にカバーもカウント2。コーナーにハム子を押し込んだ真琴は踏みつけ攻撃。これをしのいだハム子がお返しの本家セクシーポーズを決める。代わった飛香がダイビングクロスボディからレッグローククラッチもカウント2。ハム子が腹アタック連打からいぶきを呼び込み串刺し連係からお・し・り・ダーッ!を決めブルドッキングヘッドロックでカバーもカウント2。代わったいぶきがロープ際に飛香を追い込み顔面ウォッシュ連打からロープに飛んでの顔面ウォッシュを狙うが、飛香がロープを掴み、いぶきがリング下へ転落。試合は場外戦へ。飛香がいぶきを真琴がハム子を捕まえ、場外戦で圧倒し、真琴が親子スターを捉え、飛香がプランチャを決める。



しかし、プランチャが決まるも、飛香が着地で左ひじを痛打。左腕が動かせなくなってしまう。状況をみたMIOレフェリーが即座に試合を止め、試合は5分も経たないまま、レフェリー・ストップによる消化不良な決着となってしまった。




〈試合後のリングサイド〉


会場が騒然とする中、うずくまって動けない飛香をセコンドが囲み、レフェリーがリング下に降りて親子スターの手を挙げる異例の勝ち名乗りのあと、まずハム子がマイクを取り「飛香さん、真琴さん、今日はこういう形で私らが勝ったんですけど、お客さんもまだまだ見足りないと思います。私たちのカードを楽しみにしてくれていたお客様、また同じカードをメインでやらせてください。もう一度、やらせてください!よろしくお願いします!」と語る。続いていぶきが「すごいこのカード、楽しみにしていたんですけど、一番、飛香さんと当たりたくて、でも今勝手にお願いしますって言ったけど、このカード、実現するまで自分はあきらめないんで。社長、このカード、飛香さんが復帰して1発目にこのカードお願いします。状況見て判断して、社長、絶対にお願いします。」と語っているところに清水ひかりがマイクを持ってエプロンに登場し、いぶきに「私がやってやるよ!」と対戦をアピール。



いぶきは「タッグじゃつまんないからシングルでやりませんか?」と返すと「まだどうなるかわからないから。もちろん復帰を待ってから。出来るならみなみ飛香さんと。でもどうしようもなくなったら、私がやってやるよ、お前とシングル。」とひかり。エプロンでひかりと向かい合ったいぶきは「同期として負けたくないし、勝ったこともないから、お願いします。」と握手。リングに上がった親子スター。いぶきは「アイスリボンはプロレスでハッピーが信条なので、皆さん、ハッピーで終わりましょう!」と握手回りをスタート。握手回り後、飛香以外の出場選手がリングに上がり、いぶきが「本日、タッグのタイトル戦も決まったということで、まだシングルは決まってないんですけど、シングルのタイトルマッチも楽しみにしていただければなと思います。」と語り、「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。


〈試合後の星いぶき&星ハム子〉


――ああいう形で試合が終わったわけですけど。
ハム子「やっぱりプロレスって命かけて体張って戦っているっていうことですよね。こういう勝ち方で嬉しいかって言われたら、嬉しくないし、ハッピーかって言われたら、ハッピーじゃない。でも私たちアイスリボンのモットーはプロレスでハッピーを伝え続けること。プロレスをやっている以上、けがは仕方ないとは思うんですけど、やっぱり気持ちが晴れない。でもこれで飛香さんも状態が分かったら、また同じカードで対戦したいなって思います。昔から見てくださっているファンの方にとって、すごい楽しみだって言ってくださっていたカードで、今、タッグチームが少ない中で、こういうタッグが組まれて、楽しみだよって言ってくださるファンの方のためにも、また同じカードでやらせていただきたいなって思いました。」
いぶき「このような形で終わったことが自分、デビューしてから1度もなくて、すごいどうしたらいいんだろうってなったんですけど、でも自分は本当にこのカードがすごい楽しみで、真琴さんと飛香さんは自分が子供のときからDVDとか生で見ていた選手たちなので、その選手と当たれるって、ファンの気持ちからしたら、すごい嬉しいし、選手の気持ちからしたら、自分の実力が問われる試合だなって思ってた試合です。でもこのような形で終わりとは思っていません。チャンピオンとしてではなくて、1選手として飛香さんが戻ってきたときに、1発目、この試合でやりたいなって思います。ていうか、やらせてもらいます。」

――わずかな時間でしたけど、実際にあの2人のタッグと対戦してみて、どうでしたか?
いぶき「一番楽しみにしていた選手はみなみ飛香だったので、あんだけ場外でボコボコにされて、水も顔にかけられて、なんだあいつはって思って。元々、復帰してきて、まあ、戦えたらいいなって選手だったんですけど、意識する選手の1人になったと思うので、早く戻ってきてほしいなと思います。」