月〜

試合結果

春は短し戦え乙女〜アイスリボン後楽園大会〜

2021年04月24日 開始時間 11時30分〜 / 開場時刻 10時45分



春は短し戦え乙女〜アイスリボン後楽園大会〜
2021年4月24日(土)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:340人

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
×星ハム子&バニー及川&Yappy (7分42秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ) ラム会長&テクラ〇&石川奈青

◆第2試合 星いぶき誕生日記念2017年デビュートライアングルリボン15分1本勝負
〇星いぶき (4分03秒 グッド・いぶニング) 青野未来×
※もう1人はトトロさつき

◆第3試合 4WAYマッチ20分1本勝負
世羅りさ vs 山下りな vs 宮城もち vs 藤田あかね
※無効試合
※選手が野球を始めたため

◆第4試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
[王者]〇松屋うの (7分20秒 ギブアップ) 本間多恵×[挑戦者]
※松屋スペシャル
※もう一人はチェリー[挑戦者]
※第39代王者初防衛に成功

◆第5試合 鈴季すず・決意のハードコア七番勝負 第3戦 30分1本勝負
〇竹田誠志 (13分11秒 レフェリーストップ) 鈴季すず×
※メガラバwithデカ鋏

◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者]雪妃真矢&×尾ア妹加 (17分39秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド) 松本浩代&柊くるみ〇[挑戦者]
※第50代王者5度目の防衛に失敗、第51代王者誕生

◆第7試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]〇藤本つかさ (17分12秒 ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド) 春輝つくし×[挑戦者]
※第32代王者3度目の防衛に成功

■「アイスリボン」のニコニコ動画ch!
@https://www.nicovideo.jp/watch/so39472861
Ahttps://www.nicovideo.jp/watch/so39472952
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)


◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
×星ハム子&バニー及川&Yappy (7分42秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ) ラム会長&テクラ〇&石川奈青



ハム子がYappyとのタッグ『私達♡ころんころん。』を組み、ここにバニーを加えてのトリオで、会長、テクラ、そして4月18日利府リボンで復帰した石川の異色トリオと対戦した。ハム子チームの3人同時お・し・り・だー!でスタートした一戦はハム子チームの3人セクシーポーズに、会長がM字ポーズで応戦すると、会長とテクラが予想以上の息の合ったタッグワークを随所に発揮し、徐々にハム子チームを追い込んでいく。最後はハム子チームが3人連続ハムロールをテクラに決め勝負に出たが、これをしのいだテクラはハム子にハイキックをヒットさせると、顔面かきむしりからのジャパニーズ・レッグロール・クラッチでカウント3を奪取した。


◆第2試合 星いぶき誕生日記念2017年デビュートライアングルリボン15分1本勝負
〇星いぶき (4分03秒 グッド・いぶニング) 青野未来×
※もう1人はトトロさつき



当初、この日が18歳のリアルバースデーのいぶきとシングルマッチを行う予定だった安納サオリが腰椎横突起骨折と診断され欠場。入場式前にすずの肩を借りてリングサイドに姿を見せた安納はこの日から発売されたいぶきTシャツでいぶきにエールを送った。変更カードとして用意されたのは、トトロ、青野との2017年組によるトライアングル戦。主役であるいぶきに対して開始早々、共闘したトトロと青野が襲い掛かり、場外に蹴散らすと、試合はトトロvs青野の一騎打ちへ。仲間外れ状態にされたいぶきはリングに戻ると、対峙するトトロと青野の間に入ると、交互に逆水平チョップを連発。ここから三つ巴の攻防戦へ。青野がトトロにラリアットを放てば、いぶきがその青野にバッククラッカー。トトロと青野が起き上がったところにコーナーからのクロスボディを放ったいぶき。これを青野がかわし、トトロにダイレクトヒット。さらに倒れたトトロの上に今度は青野がいぶきをダブルアーム・スープレックスで叩きつけ、さらにバックドロップを狙う。しかし、これをこらえて着地したいぶきが体勢を崩した青野にグッド・いぶニングを決めカウント3を奪取。自らの誕生日を勝利で飾った。


◆第3試合 4WAYマッチ20分1本勝負
世羅りさ vs 山下りな vs 宮城もち vs 藤田あかね
※無効試合
※選手が野球を始めたため



昨年7月25日後楽園ホール大会での次期ICE×∞王座挑戦者決定戦以来となる4WAY戦。この一戦は6月13日新木場で行われるハードコアミクスドタッグトーナメントに出場する7チーム中、1回戦では当たらない4チームの選手による前哨戦として行われた。通常の試合ルールにも関わらず、世羅は野球ボール、あかねはバット、もちは鞭、そして山下はパイプ椅子とそれぞれが1つずつ凶器として使えるアイテムを持って入場してきた。しかも、前回の4月17日『1110』大会のメインを引きずる形で、世羅が広島カープ、あかねが中日ドラゴンズ、もちがDeNAベースターズのユニフォーム姿。試合は4選手が輪になってのチョップ合戦から始まり、激しい肉弾戦となるが、もちが鞭を手に攻撃を始めたあたりから流れが変わり、遂に世羅がボールを手にし、あかねがバットを振り始める。野球にまったく興味のない山下はコーナーに椅子を置き、ドカッと座って戦況を見る中、MIOレフェリーがボールが客席に飛んだりしたら大変だからと、世羅にボールを投げるなと厳しく注意勧告。しかし、7月7日上野での野球興行も決まり、野球への熱い思いが抑えきれない世羅が遂にあかねにボールを投げてしまった。これに怒ったMIOレフェリーが無効試合を宣言。愕然とする世羅だったが、ここで山下に7月7日をアピールすると、阪神タイガースのユニフォームを着せ、握手を交わしてポーズを取る。野球を知らない山下の上野大会への参戦が決定。




◆第4試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
[王者]〇松屋うの (7分20秒 ギブアップ) 本間多恵×[挑戦者]
※松屋スペシャル
※もう一人はチェリー[挑戦者]
※第39代王者初防衛に成功





トライアングルリボン王者となったうのの初防衛戦はJoint Army軍の3人によるタイトル戦。同じユニットのメンバーだけに、正々堂々と…というわけにいかないのが重鎮のチェリー。試合前、うのと握手すると見せて、いきなり引き込むと脇固めでグランドに持ち込もうとする。チェリーの先制攻撃に本間がカットに入ると、うのとの共闘でチェリーに攻撃を仕掛けていく。しかし、インサイドワークに長けているチェリーは2人を翻弄しながら、自身のペースで試合を進めていく。終盤、うのがチェリーと本間を2人まとめて裏アキレス腱固めに決めるが、これをしのいだチェリーがコーナーに上がる。ここで起点を利かせたのがうの。コーナーに上がるチェリーに追いつくと、チェリーの両手両足をコーナーの金具、ロープを使って固定する。チェリーが動けない状況を作ると、本間から松屋スペシャルでギブアップを奪い、うのが王座初防衛に成功した。
試合後、ベルトを手に観客の声援に応えていると、うのの背後からテクラが乱入。うのを急襲しトライアングルリボン王座のベルトを強奪すると、そのまま控室へと姿を消した。4月17日『1110』大会の試合後の座談会でIW19王座、Fantast ICE王座に続く新たな標的があることを予告していたテクラ。その標的はうののトライアングルリボン王座だった。このテクラの行動に怒り爆発のうのはテクラの挑戦を受諾。5月3日横浜リボンでのタイトル戦が決定した(もう一人の挑戦者は星いぶき)。


◆第5試合 鈴季すず・決意のハードコア七番勝負 第3戦 30分1本勝負
〇竹田誠志 (13分11秒 レフェリーストップ) 鈴季すず×
※メガラバwithデカ鋏



あの佐々木貴が「コイツ、マジやべぇぞ。人間の血通ってねぇからな。」と評した竹田を相手に迎えての七番勝負第3戦。竹田の入場と同時にエルボーで急襲に出たすずは竹田にパイプ椅子を渡すと、自らもパイプ椅子を手にする。一発のスイングでパイプ椅子を叩き落されたすずだが、竹田の椅子スイングをブリッジでかわすと、椅子ごとドロップキックで吹っ飛ばし、自ら持ち込んだ”普通サイズ”のハサミを手にし、竹田の額に振り下ろそうとするが、これを防御し、ハサミを奪った竹田はすずをロープに振ると、そのハサミですずの額を襲う。そのまま場外に落ちたすずを追う竹田。すずの額に再びハサミを突き立て、すずを流血させる。リングに戻すと、竹田が持ち込んだデカ鋏でさらにすずの額を襲う。必死にエルボーで反撃に出るすずだが、竹田は椅子、ラダーを使った攻撃を仕掛け、さらに追い込んでいく。そしてすずが持ち込んだ発泡スチロールの球に大量のプラスティックフォークを刺した凶器アイテムをリング中央に置くと、すずをブレーンバスターで叩きつけようとする。しかし、これをこらえたすずは大量フォークの刺さったボールを竹田にぶん投げ、さらにその上にボディスラムで落とす。スピアー、エプロンでの助走つきの蹴り、ミサイルキックを決めたすずはいつものアイテムであるバケツいっぱいの銀の鈴をリング上にぶちまける。そのリングにハーフネルソン・フェイスバスターを決めるが、竹田はナックル、串刺しニー、椅子攻撃と反撃に出ると、コスチュームの中から巨大ホッチキスを取り出すとすずの額にホッチキスの針を打ち込み、さらに舌にも打とうとするが、これはすずがこらえ、急所蹴りでホッチキスを奪うと、竹田の舌にホッチキスを打ち込み、バックに回るとジャーマンスープレックスを決める。これをカウント2でキックアウトした竹田は逆にすずをジャーマンで投げ飛ばし、すずの上に椅子を重ねてのラダーからのスーパーダイブを決めた。



なんとかカウント2で返したすずだが、メガラバを決められながら額にデカ鋏を突き刺される。逃げられないと判断したレフェリーが試合を止め、すずがレフェリーストップで敗れた。

〈試合後のリング上〉
竹田「アイスリボンのお客さん、おはようございま〜す!鈴季すずだっけ?半年前にお前となぜか俺の可愛いクミコタケダの代わりにシングルやったけど、半年、まあ正直、成長してねぇと思ったけど、やられてもやられても肩上げる、その根性だけは認めてやろう。初めての流血は気持ちいいか?気持ちよくねぇか?それ次第だけど、絶対気持ちいいですよね、お客さん?まあ今日の試合、いつも俺のやってる技、ほとんどやってねぇけど、まあデスマッチ、ハードコア、技とか技術じゃねぇから。いつも言う、ハートだよハート。いいか、すず。1つだけ、その悔しさ、そしてデスマッチ、ハードコアへの思い、絶テー忘れんなよ。それを持ち続けてたら必ず良いことあるから。」
すず「ギブアップしてないから!ギブアップしてない!ギブアップしてない!竹田誠志と2度目の試合だけど、またボロボロに負けた!でも今日は負けたけど、めちゃくちゃ気持ちいいよ!」
竹田「そうそう、その気持ちだよ。お前、絶対忘れるなよ。タッグトーナメントあるけど、そんなもん早く終わらせて、七番勝負、最後の相手、もう一回やってやろうか、俺が!どうですか!七番勝負最後はこんなんじゃ済ませねぇから。もっともっと成長してかかってこい。ありがとな。」

※竹田がリング降りる。
すず「七番勝負最終戦、俺が引き受けてやるって3人目なんだよ!モテモテだよ!次の七番勝負の相手を発表します。」
※ビジョンに葛西純と木高イサミの映像が映る。第4戦=葛西戦が5月5日横浜リボン、第5戦=木高線が5月9日SKIPシティ大会で行われることが発表された。
すず「葛西純と木高イサミ!鈴季すずが絶対に潰すから、また見てくれよ!」


◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者]雪妃真矢&×尾ア妹加 (17分39秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド) 松本浩代&柊くるみ〇[挑戦者]
※第50代王者5度目の防衛に失敗、第51代王者誕生





タッグを結成して3戦目でタッグ王座挑戦のチャンスを得た浩代&くるみの超破壊タッグ。序盤戦でくるみが雪妃の膝へのドロップキックを浴び、左膝に大きなダメージを負ってしまう。雪妃、妹加はくるみの右膝を集中攻撃に出る。苦悶の表情を浮かべながら必死に耐えたくるみがなんとか浩代につなぐ。くるみのピンチに浩代がパワー全開のファイトをみせ、雪妃、妹加2人を相手に試合の流れを戻す。浩代のフォローを受けてくるみも徐々に本来のパワーを発揮していく。終盤、浩代のラリアットをくるみに誤爆させた妹加がダイビングセントーンをくるみに放ち、勝負に出るが、コーナートップからのセントーンをくるみがかわし自爆させるとラリアット合戦にも打ち勝ち、浩代と交互に妹加に強烈なエルボーを叩き込み、妹加にリバース人でなしドライバーを炸裂。ここではフォールにいかず、続けて人でなしドライバーを決めると、グリップを離さずにそのままぶっこ抜きジャーマンスープレックスを決め、妹加からカウント3を奪った。くるみが膝を痛めるアクシデントはあったものの、初挑戦でしっかりとベルトを奪取した超破壊タッグの強さ爆発の一戦だった。


◆第7試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]〇藤本つかさ (17分12秒 ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド) 春輝つくし×[挑戦者]
※第32代王者3度目の防衛に成功





豊田真奈美スーパーバイザーが見届け人でニコ生の解説を行っている中、二人のタイトルマッチが実現。
4月11日SKIPシティ大会でリボンタッグに挑戦するも奪取ならなかった藤本とつくしのドロップキッカーズ。試合後、つくしは藤本に対して「自分はもう自立している。」とし、ICE×∞王座への挑戦を表明した。藤本の地元凱旋興行となった4月18日利府リボンでは藤本と同じコーナーに立ったつくしが、後楽園ホール大会のメインで藤本と対角に立った。つくしにとってリスタートの再デビューとなった藤本とのシングル戦が行われたのは17年12月31日後楽園ホール大会の第1試合。あれから3年半を経て、この2人のシングル戦が後楽園ホール大会のメインで、しかもタイトル戦まで昇華させたのは、つくしの頑張りがあったことは間違いない。その頑張り=つくしの自立を認めたからこそ、藤本もつくしの挑戦を快諾した。試合はロックアップでスタートするも、リストの取り合い、ヘッドロックの取り合いからつくしのカサドーラ、跳ね起きで切り返した藤本のサッカーキック。それをぎりぎりでかわすつくしと、スピーディな攻防へと移行していく。はりつけドロップキックの打ち合いから、藤本をエプロンから場外に落としたつくしがコーナーに上がるが、これに追いついた藤本が阻止しようとする。しかし、その藤本を蹴散らし、コーナーで逆さ吊りにしたつくしは断崖式フットスタンプを決めると、場外ダイブも決め、勢いに乗る。リングに戻ったつくしはさらにスピーディな動きで攻勢に出ると、早くもタイガースープレックスを狙ってバックに回る。これは藤本が阻止するが、つくしは高角度回転エビ固め、ロープ際での低空ドロップキック、ミサイルキックと畳みかける。ここで藤本がカウンターのドロップキックからミサイルキック、極楽固めでつくしの動きを止めにいく。一度はつくしに極楽固めで切り返されるも再び切り返しての極楽固めを決めた藤本は、これをしのいだつくしのコーナーからのボディアタックも下からのドロップキックで切り返すと、串刺しドロップキックを決めてコーナーへ。しかし、ここはつくしが追いつき雪崩れ式ウラカン・ラナで切り返す。起き上がった藤本が延髄ハイキックを決めれば、つくしはヘデックで反撃と一歩も退かない。続くエルボー合戦でもつくしが張り手を決めれば、藤本も張り手で返す。さらにつくしを蹴りまくる藤本につくしはエルボー連打で反撃すると、強烈なヘッドバットからタイガースープレックス・ホールドを決めた。カウント2で返した藤本にダイビングフットスタンプを放ったつくしは再びバックに回るとジャパニーズ・オーシャン・スープレックス・ホールドを狙う。これを藤本がこらえると、藤本の膝を狙った低空ドロップキックから直伝ラ・マヒストラルを決めたつくし。カウント2でキックアウトした藤本。つくしはまたもやオーシャンを狙うがインフィニティでダブルダウン。再度インフィニティもつくしがキックアウト。今度はつくしが掟破りのツカドーラで丸め込むがカウントは2。続けて起き上がろうとする藤本の顔面へのドロップキックもカウント2。エルボーの連打に出たつくし。これをしのいだ藤本はダブルチョップを放つと延髄ハイからビーナスシュート。これをなんとかカウント2で返したつくしだが、藤本は続けてジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドを決めカウント3を奪った。

〈試合後のリング上〉
藤本「私はつくしが大好きだ。迷惑かけられた分だけ大好きだ。先日、なんとか私の地元・宮城県利府町で凱旋試合をすることができました。自分はそこで燃え尽きるだろうと思ってたんですが、つくしが阻止してくれた。もしつくしが今日挑戦してこなかったら、自分はもうプロレス界でやることはないって思ってたと思う。いつも私の大事なターニングポイントには近くにつくしがいた。つくしは私に十分、影響を及ぼす存在になってるんだよ。アイスリボンに十分、存在感を示してるよ。つくしがここに居続けてくれたことがアイスリボンだと思ってる。いつかあなたはこのベルト巻くでしょう。今日試合して、それは遠くない未来だと思いました。また必ず挑戦してきてよ。約束して。」
※藤本がリング上で大の字のつくしと指切り。藤本がつくしにマイクを渡そうとするが、つくしは大の字になったまま藤本にマイクを持たせる。
つくし「マイク持って下さい。7度目の挑戦、またベルト巻くことが出来なくて本当に悔しい!(と涙ぐむ)この光景を6回も見てきて、7回目も見て、本当に悔しい。だけど、次ベルトを獲れるヒントを豊田さんからもらった気がします。それは豊田さんからいただいた技、ジャパニーズ・オーシャンスープレックスで勝ってベルトを巻くこと。(マイクを自分で持って起き上がると)だからお客さん、自分を信じて、これからも応援してくれますか?(※場内から拍手が起こる)この拍手に応えられるように、自分は必ずそのベルトを巻きます。ありがとうございました。」
藤本「またお互い成長したらシングルマッチをやりましょう。これは春の約束です。それでは今日、参戦した全選手、リングに集まってきてください。(選手がリング上に揃うと)また、お客さんにいつ会えるか分からなくなりそうですが、今日、ここで、緊急事態宣言前日というこの日に後楽園ホールでお会いできたこと、それは奇跡だと思います。でも奇跡は何度でも起きるよね。だからまた、会いに来てください。またこのメンバーで女子プロレスやりましょう!それでは、春の季節なのでつくしが締めてください。」
つくしが「プロレスでハッピー、アイスリボ〜ン!」で締める。

〈試合後の藤本つかさ〉
※スーパーバイザの豊田真奈美がインタビュースペースを通りかかる。
「豊田さん!豊田さんの前でサイクロンをつくしに決めた、その事実が嬉しいです。つくしが悩んでいるのはわかっていて、7回挑戦して7回、悔し涙を流している。私はこのベルト7回巻いているんですよ。豊田さんの後継者って言われている2人なのに、なんか道がずいぶん真逆になってしまったなと思って。でも、それはなぜかっていうのはつくしが一番わかってると思います。今日、豊田さんの前でこのシングルがやれたこと、それは凄く嬉しいんですけど、つくしに呪縛から解き放たれて欲しかったというか、豊田さんからいただいたオーシャン、つくしは出したいけど出せなかった。出していいのかなってずっと思ってたと思うんですよ。だけど、今日吹っ切れた感じがして、自分にやろうとしてきた。それが今日この試合で出ただけでもよかったのかなと思います。影で苦しんでたのは分かってたんですけど、それはお客さんに伝わってなかったので。私は水の中でも泣いてる人の涙に気付いてあげられる人になりたい。つくし、今日で吹っ切れてひとつステージが上がったんじゃないかなって思います。たぶん、あの子はいつかこのベルトを必ず巻くと思います。今日試合して思いました。ボッコボコです、もう(笑)。(※豊田「頭突き大丈夫だった?」と聞かれて)頭突きが……でも、自分も頭鍛えていたので、病院送りにはなりません。」

――つくしがジャパニーズ・オーシャン・スープレックスを出そうとしたのはつくしの覚悟の現れだと?
「そうですね。彼女に一歩足りないのは、たぶんそこだったと思うんですよ。やろうとする勇気、ずっと遠慮していた部分があった。豊田さんに対しても。だけど、それを今日やってやろうと思ったことが一歩進んだんだと思います。次シングルやったらちょっと分からない。そのくらいの強い選手です。」

――つくし選手は再挑戦するまでベルトを守り続けて欲しいと言っていたが?
「もちろんですよ!私、来年も凱旋やるんで。まだまだ現役やるんで。つくしはたぶん気付いてた。私が凱旋終わったらもうそろそろ身を固めるんじゃないかと。だけど、火をつけてくれたのがつくしだったので、またこのベルトを賭けてつくしとやりたいです。そのためにもつくしには遠慮なく上がってきてもらいたいですね。」

――つくし選手には全勝していますが、他の選手との違いとは何ですか?
「つくしとは勝ったり負けたりして、このベルト(を懸けた試合)以外では結構私が負けてる選手ではあるんですよ。お客さんが期待をしているのは分かるんですけど、一番期待する瞬間がまだ来てないんじゃないですかね。たぶん、私がいなくなった時のアイスリボンは彼女が背負っていくと思うので、そういう時なのかなとも思いますし。彼女と試合をすると私もまだまだ現役で頑張らなきゃなっていう気持ちになるんですよ。だから私もいつも以上に力が出るし、それがどんどんヒートアップして、こういう結果になるんだと思います。だからつくしによって、私ももっともっとアップデートしていくし。そういう選手だと思います。」

――今後の防衛戦に関しては?
「(興行自体が)どうなるか正直分からないんですけど、仙台だったり大阪だったり名古屋だったり。その出身者とシングルマッチだったり防衛戦だったりをやりたいなっていう気持ちがあります。今うちに参戦してくれるレギュラー選手とも1人ずつやっていきたいです。因縁のある松本浩代とか松本浩代とか松本浩代とか。」

〈試合後の春輝つくし〉
「本当に悔しいですね。でも、いつもマイナスに言ってたんですけど、今回はヒントをいただいたので、そのヒントが正解になるように、自分はまたシングルのベルト狙っていきたいと思いますし、春に輝くつくし、春輝つくしって改名したんですけど、春夏秋冬、自分は輝き続けたいと思うので、心折れず、アイスリボンの顔になるため頑張りたいと思ってます。(藤本に関しては)つっかさんも言っていたんですけど、今まで印象に残った試合を出す機会があって、出してみたらほとんどつっかさんが相手にいたり、隣にいてくださったり、藤本つかさの名前が多かったので、本当に自分の中でも特別な、大好きな存在ですね。だから、その藤本つかさからアイスリボンの頂点のベルトを獲りたいと思ってるんです。」

――再挑戦するまで藤本にはベルトを守り続けて欲しいですか?
「もちろんですよ!これで負けてたら、もうなんだったんだっていう話ですよ。もう悔しい天井は見たくない。今日改めて思いました。」

――再挑戦に関してはいつ?
「そんな遠くないと思いますよ。前だったらいつか分からないですって言ってたんですけど、もうゴールは見えてると思ってるので。約束は守るためにあるものだと思ってます。悔しい!なんで来ないんですかね、ベルト。なんで巻けないんだ!7回もですよ。今日、たぶんお客さんは自分が勝つだろうっていう予想が(多かったと)自分の元には届いてるんですけど、本当に、また裏切ってしまったなっていう気持ちがあったんですけど、試合後のお客さんの拍手を聞いて、本当に期待に応えなきゃなっていう気持ちが高まりましたね。7回も裏切られたら応援しなくなるのが普通だと思うんです。ちゃんとゴールしたつくしを必ず見て欲しいと思うので、必ずシングルのベルト、巻きます。」